左の写真の赤い丸で囲んでいる箇所をご確認いただければ、根の先までしっかりと薬が行き届いていることが分かります。根っこには小さな枝のような「側枝」と呼ばれるものがあり、そこまでしっかり薬が行き届かなければ、病巣にも届きません。歯を守ることが出来ず、歯を抜かなければならなくなります。
右と左の写真の赤い丸で囲んでいる箇所を見比べていただくと、治療直後の写真は根っこの周りが鮮明に写っていませんが、2年経過後の写真は、鮮明に写っています。
これは、しっかりと薬が行き届いているため、歯の根っこの先にあった膿んでいた部分が治ってきたことを示しています。
こういった慢性炎症は普段は痛みがないため、治療の必要を感じていないかたも多いのです。
しかしこれこそが、様々な全身の病気を引き起こすことがわかっています。
リウマチ等の自己免疫疾患も、この根っこのばい菌が引き金になっていることがあるのです。